「清龍丸」・「おきつ」の一般公開をしました!
平成30年9月1日(土)清水港日の出ふ頭にて、清水港湾事務所・清水海上保安部主催で浚渫(しゅんせつ)兼油回収船「清龍丸」と巡視船「おきつ」の2隻同時の一般公開をしました。
今回の公開は、翌日の「平成30年度静岡市・静岡県総合防災訓練」に合わせて開催されました。(※当日、気象注意報が発令されたため屋外訓練は中止となりました。)
普段はなかなか見ることができない海で働く船に乗り込み、船内を楽しんでいただくことができました。
【浚渫兼油回収船「清龍丸」(国土交通省)と 巡視船「おきつ」(海上保安庁)】
★浚渫(しゅんせつ)兼油回収船「清龍丸」★
清龍丸は、国土交通省中部地方整備局名古屋港湾事務所に所属しています。普段は名古屋港で浚渫(しゅんせつ)作業をしています。浚渫とは、海底の土砂を掘り水深を深くすることです。大型船が入港しても、船の底が海底にあたることなく安全に航行できるようになります。多くの船が出入りする港にとってとても大切な作業です。(写真は、土砂を吸い込むドラグヘッドと、吸い込んだ土砂をためる泥艙)
その他にも油流出事故が発生した際には油回収船として、災害時には復旧支援にもあたります。今回の防災訓練では油回収やヘリコプターと連携した物資の輸送等を実施予定でした。
【ドラグヘッド(赤い丸の部分) と 泥艙】
★一般公開の様子★
~船内へ!「清龍丸」をご案内します!~
~こちらは、災害発生時などに情報収集や会議が行われる部屋です~
素早い災害復旧ができるよう、船にはヘリコプターデッキ、通信機器も備わっています。
~安全な運行・作業を指示する操舵室~
機器の使い方などを船長が説明しました。
~船内にはたくさんのモニターが~
船や周辺の状況、センサーで水深を測り浚渫できているかなども確認しています。
~船長の部屋も公開されました~
「生活感がありますね」と来場者の方からコメントがありましたが、乗組員さんたちは船内に寝泊まりしているんです!
また、船内には食堂やお風呂もあります。災害派遣された際は被災者に開放し、入浴支援もおこないます。
船を前に子どもたちからは「大きい!」「すごい!」と声が上がりました。港には荷物を運ぶ船だけではなく、それを支える船がいることを知っていただく機会になりました。
また、今回の一般公開は「防災の日」の開催となり、船が担う防災の役割についても紹介することができました。