防波堤の完成イメージ
避難船舶の収容能力が向上します。
計画されている防波堤がすべて完成すれば、港内の静穏水域は拡大し、避難船舶収容隻数は4隻から16隻となり、1回の荒天時に避泊が可能となる船舶が12隻増加します。
伊豆半島周辺を航行する船舶は海難による損失(船舶損傷、人的被害等)を回避できます。
地震津波からの防波効果が向上します。
下田は、1854年の安政大地震の際に発生した津波により、市街地のほとんどが浸水し大きな被害を受けました。近い将来においては、安政大地震と同規模程度の東海大地震の発生が予想されています。
津波対策を兼ねた防波堤を整備することにより、安政大地震のような市街地への浸水被害を抑止することができ、地震津波からの防波効果が向上します。
ただし、東日本大震災で下田港と同様に湾口部に設置した防波堤が、津波により多数被災した事例を踏まえ、津波で倒壊しないようなねばり強い構造にしていくことが今後求められています。